●W杯 その 15
敗北という苦い現実を噛み締めながらも、動揺する素振りすら見せずに毅然と立つドメネク監督の姿は立派でした。
喜びに満ちあふれた勝者ではなく、痛みに耐える敗者に思い入れてしまうのは、敗北続きの人生を送ってきた者の悲しい性でしょうかね、嗚呼。

敗北という苦い現実を噛み締めながらも、動揺する素振りすら見せずに毅然と立つドメネク監督の姿は立派でした。
喜びに満ちあふれた勝者ではなく、痛みに耐える敗者に思い入れてしまうのは、敗北続きの人生を送ってきた者の悲しい性でしょうかね、嗚呼。

対するフランスは、精神的支柱であるジダンの不在が痛かった。一方イタリアは、DFカンナバーロがその役割を果たしていました。この写真は、MFピルロが後ろからカンナバーロに抱きついてPK戦を見守っているところ。途中、味方のPKが決まってピルロやチームメイトが喜んでも、カンナバーロは凄まじい形相のまま仁王立ちして、高い緊張感を維持していました。精神的に苦しい局面になればなるほど、こうした存在の重要性が増すものです。
野球のWBCの日本代表ではイチローがこうした役割を最終的に果たしましたが(最初はうまくいっていませんでしたが)、中田英にはできなかった。その課題を果たすことなしに引退するというのは、個人的には解せないところです。
「中田だって頑張ったんだから」というのは、大人の解答ではありません。まずは結果が出せたかどうか。それから、適切な努力がどの程度なされたのか。その努力の質と量が評価されるというのは、ビジネスの世界などでは当然のことなのではないでしょうか。ただ単に「頑張ったんだから」などという幼稚な言説がまかり通るところが、日本のスポーツ界に関する言論の未成熟なところ。ジーコ監督に対する評価をめぐっても、同様な未熟さが露呈されていました。プレイする側ではない私たちが、こうした言論面を成熟させていくことが、日本のサッカーやスポーツを発展させていくことにつながっていく(ほーんのわずかかもしれませんが)と思うのですが、どうでしょうかね。

特に、最後まで走りぬいたガットゥーゾと、ヘトヘトになりながらも強い意志を示し続ける強固なキャプテンシーを発揮したカンナバーロの姿が光ってました。 日本代表にも、ああいう強い精神力を持った存在になっていってほしいものです。
写真は、PK戦突入前の打ち合せをしている、イタリアのGKブッフォンとリッピ監督。

その中で一番目を引いたのは、34分のイタリア・ガットゥーゾの突進でした。
しかしNHKBSには、実況・野地アナウンサー、解説・反町次期五輪監督でやってほしかったなあ。野地アナは20年くらい前に静岡支局に在籍。平塚江南高校サッカー部出身の経歴に基づく豊富な知識と流れるような実況が特徴。しょうがないから、実況・青嶋アナウンサー(浜松北高出身)、解説・風間八宏(清水商出身)のフジテレビの放送で見ています。青嶋アナの軽妙な喋りも見事。
写真右は、戦況を見守るフランス・ドメネク監督。
