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2006年07月10日

●W杯 その 14

 「キーパーの差がでたかね。ブフォンはすごいね」というメールをもらいました。PK戦は精神面の優越に大きく左右されるので、イタリアにとってはブッフォンというGKの存在は大きかったでしょうね。

対するフランスは、精神的支柱であるジダンの不在が痛かった。一方イタリアは、DFカンナバーロがその役割を果たしていました。この写真は、MFピルロが後ろからカンナバーロに抱きついてPK戦を見守っているところ。途中、味方のPKが決まってピルロやチームメイトが喜んでも、カンナバーロは凄まじい形相のまま仁王立ちして、高い緊張感を維持していました。精神的に苦しい局面になればなるほど、こうした存在の重要性が増すものです。

野球のWBCの日本代表ではイチローがこうした役割を最終的に果たしましたが(最初はうまくいっていませんでしたが)、中田英にはできなかった。その課題を果たすことなしに引退するというのは、個人的には解せないところです。

 「中田だって頑張ったんだから」というのは、大人の解答ではありません。まずは結果が出せたかどうか。それから、適切な努力がどの程度なされたのか。その努力の質と量が評価されるというのは、ビジネスの世界などでは当然のことなのではないでしょうか。ただ単に「頑張ったんだから」などという幼稚な言説がまかり通るところが、日本のスポーツ界に関する言論の未成熟なところ。ジーコ監督に対する評価をめぐっても、同様な未熟さが露呈されていました。プレイする側ではない私たちが、こうした言論面を成熟させていくことが、日本のサッカーやスポーツを発展させていくことにつながっていく(ほーんのわずかかもしれませんが)と思うのですが、どうでしょうかね。


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