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2007年01月09日

●映研日誌  ユア・マイ・サンシャイン

  将来の牧場経営を夢見て農村で働く30代後半の独身男が、風俗の女の子に恋をした。不器用だけど誠実な男のアプローチに、過去を引きずる女の子も徐々に心を開いていき、ついには結婚。甘~い新婚生活の描写が続いたと思ったら、女の子の行方を探していた元亭主が登場してから話は暗転。

  元亭主のドメスティックバイオレンス、女の子のHIV感染の事実と、甘いラブストーリーに突如現代的な問題が持ち込まれる。男は元亭主に手切れ金を渡すために牛を売るが、女の子がHIVに感染していることを保健所から知らされ、女の子に伝えるか否かを悩む。

  その姿を見て勘違いした女の子は、彼の迷惑になることを恐れて姿を消し、再び風俗に身をゆだねて牛の代金を遠くから送金する。お互いを気づかう2人の心はすれ違い、男は女の子を捜すが見つからず、女の子はHIV感染の事実を知らぬまま体を売り続けてしまう。

  やがて女の子がHIV感染者であることが明らかになり、マスコミの注目を浴びる。その事実を知った男はマスコミのゴシップネタに利用され、親戚や村中から八分にされ孤立していく。そんな中でも、女の子への愛を貫こうとする男。拘置所の面会室の壁をぶち破り、泣き叫びながら手をつなごうとする2人。そのシーンはあまりにも美しい。

  父親っ子だった私が、母親との結びつきが強くなったのは、選挙に出ることから始まったここ10数年の政治的格闘の中でのコトだった。政治的に失敗して孤立する私の姿を見て、「もうやめたら」「くたびれもうけだねえ」などと言いながらも、ずっと私の行動を静かに支持してくれ続けた母。そんな中で、強い結びつきが生まれてきたのだと思う。

  人と人との結びつきとは、どん底の中からこそ生まれてくるのだろうか? そんなコトを考えさせてくれたこの作品、実は韓国での数年前の実話というのでオドロキ、そしてスゴイ!率直にそう思った。

  

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