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2007年03月18日

●歌人 明石海人 2

 写真も千本浜公園内にある歌碑。「癩(らい)は天刑である」から始まる文章には、胸揺すぶられる凄みがあります。

『癩は天刑である。

 加はる笞(しもと)の一つ一つに、嗚咽し慟哭しあるひは呷吟(しんぎん)しながら、私は苦患(くげん)の闇をかき捜って一縷(いちる)の光を渇き求めた。

  ―深海に生きる魚族のように、自らが燃えなければ何処にも光はない―

   そう感じ得たのは病がすでに膏盲(こうこう)に入ってからであった。齢(よわい)三十を超えて短歌を学び、あらためて己れを見、人を見、山川草木を見るに及んで、己が棲む大地の如何に美しく、また厳しいかを身をもって感じ、積年の苦渋をその一首一首に放射して時には流涕し時には抃舞(べんぶ)しながら、肉身に生きる己れを祝福した。

  人の世を脱(のが)れて人の世を知り、骨肉と離れて愛を信じ、明を失っては内にひらく青山白雲をも見た。

  癩はまた天啓でもあった』

 
  そう、「癩(らい)は天刑であり、天啓でもあった」のです。こんな境地に立てるだろうか・・・。改めて思いました。

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