●漫研日誌 ぴんくのハート
その和さんが1年半くらい前に「パーキンソン病」にかかっているコトが判明。以後は、治療と仕事に専念したいというコトとなったので、時々ご自宅兼仕事場にうかがって、マンガ談義などをするというお付き合いをさせてもらっています。
パーキンソン病は、脳内のドーパミンという神経伝達物質の減少によって起こり、手足のふるえや筋肉のこわばりなど体が思うように動かなくなっていく進行性の病気。今回和さんは、この病気にかかっていることが分かってから現在までの自分自身をテーマにして、「ぴんくのハート」という作品を発表しました。そしてこのコトは、6月1日の朝日新聞全国版の「ひと」欄でも紹介されて、多くの反響を呼んでいます。
選挙活動で忙しかったため読むコトができなかったこの作品。昨日、掲載誌をいただいて読んでみたのでした。主人公の心の迷い、ゆれを描きながら、いろんな他者とのふれあいの中から、主人公が自分なりの回答を導き出していくという、和さんマンガの主流の手法でストーリーは展開していきます。
「病が肉体に現われた時 克服するものではなくて 経験すべきものとしてつきあってくださいよ」という人の言葉。それを「病気は自分の生活スタイル 考え方 反応のくせ 性格・・・が深くかかわりあって創られるのかも・・・」「それなら 自分で創りだしたモノなら自分で治せる・・・!? 進行を遅らせられる・・・!?」と受けとめて、午前中は家事&庭仕事、午後にゆったりペースでお仕事、夜は読書&サッカー観戦。ご飯もしっかり食べてよく出す、よく笑い、よく泣き、そして笑顔で踊りにも挑戦してみる(一度はムリだと思って断念したモノ)。
「『踊りたい!!』と思ったから・・・ここで踊っている 「思い」がすべて!! 「思い」がなければ始まらない! きっと人生は「思い」をカタチにするための遊び場・・・ 「病」も笑って踊っている間にカタチを変えていくかもしれない」と、そして「思い」は踊るという行為で結実するわけです。
その上で、「来年も その次も 次も・・・踊りたい」そのためにいろんな治療方法を試していく。「でも・・・病気は体だけ癒すものではないんだろうな・・・ ふるえ 体のこわばり 動きにくさ・・・ 体にでるものの根っこは心にある・・・という いつのまにかふるえカタくなっている私のハート あっためられるのはわたし・・・ たくさん笑って泣いて踊って ありがとう!!」と主人公の和さんは心の中で語るのです。
以前のブログで書いたように、私も長いこと「心のカゼ」をひいていました。「ハートがふるえカタくなって」いたのでしょう。そして、他の人とのふれあいの中から心を癒すきっかけをつかめるコトができました。しかし、心・ハートは日々の生活の中でまたカタくなろうとしてしまいます。そこをまた人に頼ろうとしてもダメで、心・ハートをあっためていくように、自分で努力するコトが必要なんだョ。そう語りかけてもらったような気がしました。
いい作品デス。(秋田書店発行「月刊フォアミセス7月号」に掲載)
