●本の旅 『大日本主義か小日本主義か』
先週、東京への電車の中で読み終えたこの本。著者は、三浦テツ太郎(テツの字が出ないのでカタナカ表記)。石橋湛山の前の「東洋経済新報」の主幹を務めた人物。

石橋湛山は、戦前に「東洋経済新報」誌上で「小日本主義」に基づく戦争拡大反対論を展開、戦後は総理大臣にまでなったことで名を知られているが、この三浦テツ太郎はほとんど知られていない。
静岡県大井川町出身の三浦は、この本の書名にあるように、「東洋経済新報」誌上で「小日本主義」を主張し、石橋湛山の「小日本主義」思想の土台を築いた人物。
「大日本主義」には「小日本主義」、「軍国主義」には「産業主義」、「国家主義」には「個人主義」を対置して、植民地満州の放棄論を展開。それによって、財政改革、減税を実現し、産業貿易を発展させるコトができると主張した。
このような主張を展開した、大正2年の「東洋経済新報」での「満州放棄か軍備拡張か」「大日本主義か小日本主義か」の二大論説文は一読の価値アリ。
田中康夫氏が代表を務める新党日本が、この思想を継承する主張をしているコトを、先日のブログで書いた。それが本当であるならば、大いに興味アリ、だ。
