●事業仕分け
101の県事業について、仕分け人(有識者や公募委員など)が、県職員の説明を聞いた上で、質疑討論を行って、事業の不要、改善、そのまま継続などに評価する作業。
沼津の鉄道高架に関する2つの事業が対象となった会場は、立ち見をふくめて100人を超える傍聴者が集まる盛況ぶり。自分が確認しただけでも、沼津市選出の推進派県議が3名、反対派の沼津市議5名、反対団体の市民10名、推進派と思われる大石哲司県議(牧之原市・吉田町選出)、批判的な静岡市選出県議1名が傍聴に来ていた。
沼津駅前にコンベンションセンター(会議場・宿泊施設など)を作るという事業については、「充分な資料が出されていないので判断できない。」「東京や横浜でも、コンベンション(会議)施設への誘客は必死になってやっている、競争に勝てるのか?」「浜松にアクトシティ、静岡にグランシップがあるから東部にも、では説得力がない。」といった厳しい意見が委員から出された。
そして、5人の委員の多数決による最終判断では、4人が事業の改善が必要との評価。「施設の維持費などがきちんと説明されて、市民が納得したならばいいが、本当のデータが示されていないので、ゼロベースから計画を練り直して、情報を公開していくべき」なので不要という委員が1人という結果になった。
鉄道高架事業については、「2回にわたる市長選、市議選で争点とされた結果、民意を得た、地元住民の悲願の事業」という県職員の説明に対して、「本当に悲願だったら、政治や選挙の争点にはならないはず」とコーディネーターが切り返して、思わず笑ってしまった。
「県の負担額は約200億円というが、そのうち起債(借金)でまかなう金額は?金利を入れたら負担額は倍近くなる。」「沼津市は、関連事業もふくめた事業全体で700億円支出するというのだから、金利をふくめれば1400億円ぐらい負担することになるはず。」という委員の追及には、会場でどよめきが起こっていた。
結果として、5人の委員全員が「改善が必要」という結果となったが、静岡空港建設事業での「専門家委員会」や「需要予測検討委員会」のような出来レースの議論とは違う、真剣な議論が交わされていたコトに、正直驚かされた。
「政権交代が4年前に実現されていれば、静岡空港問題ももっと違っていたのになあ」と改めて思ったが、それはそれで仕方がない。県がこうした事業のデータをきちんと公開していくように働きかけ、税金のムダづかいを減らして、県の体質を一歩一歩変えていくべきなのだと思った。
未来は明るい! のかもしれない…(笑)。
