●センバツ高校野球と向陽高校
島根の開星高校は、近年力を伸ばしている私立高校。メンバーのほとんどは関西からの硬式野球経験者の留学組かなと思わせる、堂々たる体格の選手ばかり。
新聞を見てみたら、レギュラー全員が170センチ以上で180センチ台が4人もいる。特にピッチャーは185センチの95キロで、これで高校生?と思わせる、メジャーリーグにいた頃の伊良部投手のような感じの貫禄ぶり。
対する和歌山県立向陽高校は、180センチ台は皆無で160センチ台が3人。開星は中国地区大会で優勝しての甲子園出場だが、向陽高校は実力はあるがなかなか甲子園に行けないガンバッてる高校のための21世紀枠での出場。ちなみに戦前は海草中という名前で2年連続全国制覇をしているが、45年ぶりの甲子園出場という古豪。
両校の戦力差は明らかで、大学生と高校生が試合しているようなモノ。ところが、実際の戦いとなると戦力差どおりにならないトコロが面白い。開星の大型バッター達がブンブン振り回してくるのを、向陽のエースがスライダーで冷静にかわして凡打に打ち取っていく。
向陽は1回だけめぐってきたチャンスに、上からたたきつける典型的な高校野球バッティングで2点を先制。そのまま逃げ切ろうとする展開に、思わず見入ってしまいました。
最終回に開星の大型ピッチャーが本領発揮の二塁打をぶちかまして一点差。ノーアウト二塁の大ピンチを迎えるも、向陽のエースが外角へのスライダーを有効に使って逃げ切った。
弱者が強者を倒すジャイアントキリングの達成。戦力差をひっくり返す弱者の側の集中力と精神力。人間の魂の凄さを垣間見せてくれた。こうした試合が見れるから高校野球は面白い!
写真は、校歌を歌う向陽ナイン。みんなイイ顔してるよね。人間のこんな顔が拝めるからスポーツは面白い!
ちなみに、開星の監督は試合後のインタビューで悔しさのあまりなかなか口を開けなかった。そりゃそうだよね。10回試合したら9回は勝てるであろう相手に負けたのだから、プロの監督(あえて言う)としては悔しいだろう。その悔しさを、ぜひ夏に全国制覇して晴らして下さい。みんなそうやって名監督になっていったんですから(偉そうにスミマセン)。
一方向陽の監督は、次回も格上相手に勝ちを追求しますという意のコメント。相手はどこだ?と思ったら、1回戦で県立山形中央を2本塁打の14得点で粉砕した日大三高。ウ〜ン、あのスライダーも研究し尽くされるだろうから、向陽には厳しいだろうなあ。それでもこの試合のような、魂のほとばしりを見せる頑張りをしてほしいトコロ。
自分は明日から、福井・大阪・京都にいる教え子を訪ねる旅に出かけるので、向陽高校を応援しに甲子園に寄ってこようカナ?






