2011年07月29日

●映研日記  『祝の島(ほうりのしま)』

 「1000年前、沖で難破した船を助けたことから農耕がもたらされ、子孫が栄え、現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある」(『祝の島』公式ホームページより)

 山口県の上関(かみのせき)町祝島(いわいしま)。瀬戸内海に浮かぶこの島の対岸4キロメートルの所に、原子力発電所の建設計画が29年前に持ち上がった。

 昔々この島には、航海の安全を祈願し、豊かな海への感謝をささげる神官の祝(ほうり)がいたとされ、神霊の島といわれてきたという。かといって、脱原発を主張する人たちの一部の人が喜びそうなスピリチュアルなお話では、ナイ。

 「(原発ができて)キレイな海がなくなったら、ワシら生活できなくなるじゃけぇ」

 とトツトツと語る、オバアチャンやオジイチャンたちの日々の生活の姿を描いた作品。

 約30年にわたって、毎週月曜日と正月2日に原発反対デモを行ってきたオバアチャン、オジイチャンたち。その日の仕事を終えて、海や野良から帰って夕飯を食べてからハチマキ締めて集まって、狭い集落の小さな路地を「原発反対、エイエイオー!」とさけびながら歩いていく。こんなデモが1050回(!)も続けてこられたという。

 漁師のオジイチャンは、小さな船の甲板に座って釣り糸を垂らし、指で探りながら「オッっ、これはタイさんやないなぁ。カサゴさんやな」とつぶやきながら魚を釣り上げていく。

 島の小学校の入学式。新入生はたった1人と思ったら、それを出迎える在校生は2人。3人とも島唯一の商店の子どもたちだった。その新入生の入学を祝うために、島のオバアチャンたちが黒服を着て式に集まってくる。

 あいさつに立った商店主のオヤジさんは、「島の皆さんの暖かい気持ちに守られてここまで成長できました。ありがとうございました。ただ、暖かすぎて時々、『ババア』とか『死んじゃえ』とか悪態つくようですが(笑)」と、オバアチャンたちの笑いを誘う好スピーチを行う。

 昭和30年代には人口が3000人を越えていた島は、今では500人ほどの人口になってしまっている。だが、いずれ帰ってきたいという思いを持って島外にいる人たちが多く、そうした人たちの家を修繕するための大工仕事をする男性や、木材などを運搬する船の仕事をしている男性たちは、島の若手(50代)として反対運動の先頭に立っているという。

 自分が住んでいる牧之原市の隣の御前崎市にある浜岡原発。この原発の建設計画が持ち上がった40数年前、漁師の人たちが先頭に立って猛烈な反対運動を繰り広げたという。その中でも特にオカアチャンたちの活躍は目ざましく、郡の海岸地帯の有権者のほぼすべての反対署名を集めたという。
 
 「(原発ができて)キレイな海がなくなったら、わたしら生活できんくなるもん」と、当時は多くの人たちが思ったのだろうか?

 そんなコトを考えさせてくれた佳作。


個人的追記:映画の中で、中国電力が工事を強行するとの情報を島の人たちがつかみ、夜明け前に船を出し、海に浮かんだ漁船の間にロープをつないで、中国電力側の船が入れないようにするシーンがあった。

 「自分たちの静岡空港反対運動ではここまでのコトはできなかったなぁ」と思ったら、涙が出てきてしまった。

 上関原発の反対運動については、以前から少し知ってはいたが、2年前に山口県知事が工事を進めるための埋め立ての許可を出したのを聞いて、「上関も造られてしまうんだなぁ」とあきらめていた。

 しかし、今回の原発事故を受けて事態は一転した。

 上関町の近くにある周南市は、自分の亡き父の出身地なのだが、まだ訪ねたコトがない。機会あらば、祝島とともに行ってみたいと思ったのだった。

 

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●野球観戦部日記  静岡高校 VS 常葉菊川高校

 
 静岡 200300304=12
 菊川 011000002= 4

 ランナー一塁・三塁でワイルドピッチ、後ろにそらしたボールを捕りに走ったキャッチャーが、本塁は間に合わないと見るや歩き出す・・。

 ツーアウト、ランナー一塁・二塁でセカンドゴロ。二塁へ向かって走っていた走者が、セカンドがボールを取ったのを見るや歩き出す・・。

 前者は常葉菊川高校(以下菊川)の選手、後者は静岡高校(以下静高)の選手のプレー。

 良く言えば「試合慣れした」、悪く言えば「必死さに欠ける」プレーではある。

 広域で優秀な選手を集めている両校だから、個々の才能を伸ばすために自主判断に任せ、のびのびプレーさせていると言えるのかもしれない。

 ただ、「高校野球らしくない云々」とは別に、セルフジャッジは戒むべきプレーなのではないかと思う。

 二塁に進んだランナーが大きくオーバーランするかもしれない。セカンドからファーストへの送球が乱れるかもしれない。確率は低いかもしれないが、あり得るコトではある。

 あらゆる事態に備えようという緊張感。その緊張感を持って、日々の厳しい練習や試合を積み重ねていくコトが、才能のある選手たちの可能性をさらに伸ばしていくコトになるのではないかと思うのだ。

 沖縄・興南高校の我喜屋監督の本などを読むと、そうした緊張感を選手たちに持たせるために、全国の強豪校の監督はあれやこれやの工夫や努力をしているコトを感じさせられる。

 静高のこうした「お殿様野球」はある意味伝統だし、菊川のパワフルな野球の源泉にこうした「自由さ」があったのかもしれない。ただ、全国で勝ち上がるコトを目標とするのであるならば、少し軌道修正をすべき時が来てるのではないかと思った次第。

  まあ、両校10本以上のヒットを放ち、そのほとんどがしっかりしたフォームからのクリーンヒット。洗練された守備も見せてくれて、プレーのレベルの高さには文句無しデシタ。


 追記:試合前に球場の駐車場で、菊川野球部の豪華な専用バスを見つけた(写真右)。お金を稼いでいるわけでもない高校生が、当たり前のようにこんなバスに乗って全国の強豪校との遠征などを繰り返していたら、何か勘違いしてしまうんじゃないじゃろか?と思いますデス。

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●野球観戦部日記 韮山高校 VS 磐田東高校

 磐田東 201000111=6
 韮 山 201000000=3

 磐田東高校(以下磐田東)の主砲・花嶋選手(写真)のツーランホームランで幕を開けたこの試合。対する韮山高校(以下韮山)の主砲・尾崎選手がソロホームランで応戦。3回には、花嶋選手がセーフティーバントで出塁して加点。するとその裏には、死球で出塁した尾崎選手が積極的な走塁で進塁した末に生還して同点に。

 そして4回に磐田東のエース阿部投手が登板してからは、それまでのスローペースから一転して早い試合展開になり、同点のまま7回に。

 7回表、磐田東がワンアウトから出塁したランナーをバントで送り、ここで3番花嶋選手の登場。韮山は敬遠策をとって、4番の江間選手との勝負を選択。ところが江間選手が意地を見せるレフト前ヒットで、磐田東が1点リード。

 その後、磐田東が8、9回に1点ずつ加えて6-3での勝利。初の決勝進出を決めました。結果からすると、7回表の攻防が勝敗を分けたように思われます。

 そして、磐田東の花嶋選手のバッテングと走塁、阿部投手の緩急をつけたピッチングが光った試合でした。

 また、韮山の尾崎選手のバッティングと走塁、杉山投手の力投。そして韮山全体の、体格では劣るけれども明るく元気なプレーも印象に残りましたデス。


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2011年07月28日

●ラーメン部日記  埼玉・大宮  多万里

 写真は、大宮駅東口すぐにある「多万里」さんのラーメン550円。

 お店の入口には、63年続いたラーメンとの看板。店の構えも確かにボロい、いや古い(笑)。

 スープを飲むと・・化学調味料のキツイ味は感じられず、ほのぼのとした昔懐かしい味が感じられる。

 浮き上がってくるように見える細メンは量が多いため、こりゃ満足ですわ♪


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2011年07月27日

●野球観戦部日記 韮山高校 VS 桐陽高校

 韮山100011002=5
 桐陽000000000=0

 韮山高校(以下韮山)が、初回出塁したランナーをキレイなバントで送り、3番尾崎選手がレフト前に落としてあっという間の先制!

 韮山の二年生エース杉山投手は小柄で細身な体格ながらも、肩に担ぐフォームで力感ある投球を展開。16年前に韮山が甲子園出場を果たした時の平井投手をホウフツさせる、安定した投球内容で完封を果たしました。

 両校に力の差はそれほど無いと思われましたが、結果は5-0。韮山が先制点を挙げて、早めに試合の流れをつかんだコトが大きかったと思われました。

 韮山の打線はバントが上手。ベスト4に残った4校の中では、戦力的には劣ると思われますが、杉山投手を中心に守り抜く野球が展開できれば、優勝も夢ではないと思いましたデス。

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●野球観戦部日記 静岡高校 VS 飛龍高校

 飛龍 002000010=3
 静岡 40001001× =6

 初回の静岡高校(以下静高)の攻撃。いきなり3番中沢選手がライトスタンドへのツーランホームランで幕開け。静高はさらに2点追加して4-0。

 これでゲームの流れは決まり、飛龍高校(以下飛龍)が懸命に3点返すも静高が6-3で逃げ切り。

 この試合で光っていたのは、飛龍の3番バッター辻本選手。雰囲気のある落ち着いた構えから、ツーベースとシングルの2本のタイムリーヒットを叩き出していた。守ってもショートで軽快なフィールディングを披露。大学か社会人で頑張ってほしいものデス。

 静高の準決勝の相手は、強打フルスイング打線の常葉菊川。左腕エース原崎投手、右腕の大型投手岩崎投手が、どこまで踏ん張れるかがカギかな?


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2011年07月25日

●野球観戦部日記 三ケ日高校 VS 掛川西高校

 三ケ日 000000000=0
 掛川西 01000401×=6

 シード校とはいえ、1学年3クラスの田舎の小さな高校である三ケ日高校(以下三ケ日)。対する名門・掛川西(以下掛西)は、体格も良く試合目のノックを見ても洗練されていました。

 それでも5回までは互角の戦い。

 三ケ日は、足を開いて両足のひざを曲げ、重心を低くして体全体でバットを振る打法。西武ライオンズの金森コーチが提唱する「ふすま打法」の感じで、外野までイイ当たりを飛ばしていました。

 しかし、6回裏に掛西打線が爆発して5点差に。掛西の柏熊投手は、下半身のバネを生かした小気味いいピッチングを展開。中盤から球速も上がった感じでビシバシとストライクを取っていって、三ケ日打線を抑え込んだのでした。

 掛西側のスタンドで観戦していたのですが、三ケ日の大石監督がベンチの最前列で積極的に指揮している姿に目をひかれました(写真 右から3番目)。笑顔で大きな声でしょっちゅう指示を出していて、選手たちもよく反応している。イイ監督さんだなぁと思って、後半は三ケ日側のスタンドに移って応援したのですが・・、結果は上記のとおり。

 しかし、三ケ日側スタンドから見ると掛西の応援がスゴイのが良く分かりました。掛西は静岡県では数少ない応援指導部による、キチンとした応援を行う高校。大学の応援部ですら部員が集まらない時代に、15人くらいの部員がいて、全員で見事な「応援指導」を行っていて少しオドロかされました。

 ちなみに団長は細身のイケメン。試合前に静清とのエール交換のために3名で静清スタンドに登場。その一糸乱れぬエールの美しさに(まさしく様式美!)、静清父母会や控えの選手たちから驚がくの声がもれていまひた。学ラン好きの女性高校野球ファンには必見かも?(笑)

 それはともかく、試合後の定例のエール交換が終わった後も両校応援団がずっとスタンドに残ったまま、「三高ありがと~!」「掛西甲子園に行けよ~!」といったエール交換を続行。とてもすがすがしく微笑ましい光景で、エール交換の原点を見たような気にさせられましたデス♪

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