●映研日誌 「好きだ、」
数日後の今日、森田芳光監督の「間宮兄弟」を見る。現在の日本で名監督の地位を確立している森田の映画は、日活ロマンボルノ時代からの長い経験が積み上げられて確かにウマイ。音楽、カメラワーク、ロケ情景の美しさ、テンポのいい脚本などなど。直前に「好きだ、」を見ていなかったら、もっと単純に楽しめたかもしれません。
「間宮兄弟」の助演の沢尻エリカや北川景子は確かにキレイで可愛い。しかし、「好きだ、」の宮崎あおいや小山田サユリは美しい。ほとんどスッピンに近くて、衣裳も地味なのに・・。
17年前に思いを伝えられなかった男女が再会するというだけのストーリー。カメラワークは単調、同じ情景がゆっくりと流れ、セリフ回しも淡々と・・。でも、忘れていた何かが伝わってくるんだ。自分にもそんな気持ちがあったんだ。そんな思いにさせてくれる作品です。ある意味で小津安次郎の系譜を受け継ぐ者とすら言えるのかも知れない。若手世代おそるべし。

